古代エジプトでジャック・ルーが、マテマ・ティカの気を引こうとジャグリングのもとになるジャックルを編み出しました。

実はこの時、同じ町でもう一人、マテマ・ティカの気を引こうと技の開発に心血を注いだ青年がいたのです。



彼の名は“アク・マルーボ”。

ジャックが素手でたくさんの物を操ろうとしていることを知ったアク。


彼と差をつけなければ…。


アクは気づきました。

棒を手に持った棒でたたき続ければ、空中に浮かび上がらせることができるのではないか、と。


さながら悪魔のような形相で鍛錬を積むその姿から、その技はいつしか“デビルスティック”と呼ばれるように。

そしてアクは、そのデビルスティックを完成させることに成功したのです。

世界で最初に作られたデビルスティックは、チュパカブラの肋骨で作られていたそうです。


しかし。

すでにジャックは玉を操る技を完成させ、マテマと結ばれていました。


それでも彼は、自ら生み出したデビルスティックを愛し、生涯をかけて磨きつづけました。

その輝きに多くの人が魅せられ、デビルスティックは各地へと広がっていったのです。


数千年たった今でも、輝きは全く色あせていません。

それはみなさんもご存知のことでしょう。




 
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