はるか昔。 中国奥地のディアボロ地方に、ある部族がいました。

“ディアボロ族”と呼ばれる彼らは、ヤベ神の教えに従って生きていました。


“ただひたすらに自己を鍛錬すべし。”


ディアボロ族は日々、数々の厳しい修行に打ち込んでいました。

肩衝突、胸爆弾、照英…。

古代中国史を勉強したことがある方なら、一度は耳にしたことがあるでしょう。


肉体の鍛錬はもちろん、ディアボロ族は精神の鍛錬も欠かすことはありませんでした。

その時に用いたのが“杯戸須”という、杯を二つ背中合わせにくっつけたような道具。

そう。その杯戸須こそが、今のディアボロの起源です。


形は今のものと似ていますが、やはり道具の精度は悪く、

ただ回すだけで大変な技術と集中力が必要でした。

杯戸須を上手く扱えるものは、最も尊敬される存在であり、

一族で一番の使い手は“獲霊米汰”の称号を与えられ、一族の長となりました。


誰に知られることもなく生きていたディアボロ族ですが、

やがて民俗学者スピナボ・ロウによって発見されます。

ディアボロ族、そして杯戸須の噂は瞬く間に広まり、杯戸須は再現され、大流行しました。


世界中に広まるにつれ、いつしか道具自体がディアボロと呼ばれるようになり、

そして今となっては、ディアボロ族の存在を知る人もほとんどいなくなりました。


太古の歴史ロマンを胸に馳せながらディアボロを飛ばすと、すこし気分が違うかもしれませんね。




 
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