今からさかのぼること、約4千年。

古代エジプトのとある集落に、一人の青年がいました。

彼の名は“ジャック・ルー”。

ジャックには、思いを寄せる女性がいました。


町で一番の美人、マテマ・ティカ。

何とかマテマの気を引きたいジャック。

幼少のころから手先が器用だったジャックは、その器用さをアピールしようと考えます。


普通、道具は片手にひとつずつ。2つしか持てない。

もしそれ以上の道具を操ることができたら…。



試行錯誤をかさねたジャックは、ついに3つの玉を操る技を編み出しました。

一躍町の人気者になったジャック。マテマのハートも見事射抜き、子宝にも恵まれました。


そしてその後、ジャック・ルーの一族は芸人一族となりました。

その研ぎ澄まされた技の数々は、それはそれは人々を魅了したそうです。

いつしかその技は、一族の名前から“ジャックル”と呼ばれるようになりました。


これがジャグリングの起源です。


リング、クラブジャグリングも、ジャック・ルー一族によって編み出されました。

リングは魚の目玉、クラブは骨付きスペアリブからヒントを得たそうです。


4千年にわたって受け継がれてきた、ジャグリング。

技術だけではなく、人を楽しませようとする心も一緒に受け継がれてきたようですね。




 
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